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オーストラリア女子代表が監督を変更、その背景とは

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 来月からはじまるAFCアジアカップ連覇をかけて大会に臨むオーストラリア女子代表(通称:マチルダス)が、監督の解任を発表した。オーストラリア女子代表は、なでしこジャパンが初戦で戦う相手で、キックオフ当日まで既に1ヵ月を切っている。

 マチルダスの監督は、オランダ人のデ・ルース氏が2013年から就任し、今回解任されるまで15ヵ月間務めていた。アジアカップが終了するまでは、シドニーFCレディースの監督だったアレン・スタジック氏が代行としてマチルダスを率いることになる。昨年末のモブキャストカップで来日していたので、覚えている人も多いだろう。

 オーストラリアサッカー連盟のCEOである、デイヴィット・ギャロップ氏は今回の件で以下のように語っている「このレビューを終えた後、監督を含めたコーチ陣の変更が、オーストラリア女子代表においてもっとも重視すべきことだと判断した」。正式な監督の決定を含めた、包括的なレビューはアジアカップ後に行われる。


 「ちょっと待って。『レビュー』って何?」と思われたかもしれない。ギャロップ氏は、4月6日に行われたブラジルとの親善試合の初戦のあと、オーストラリア女子代表の選手らが監督に強い反感を示す主張をしていたことに対して、デ・ルース監督の指導方法に関する調査を開始した。レビューとは、主にこの調査の結果のことを指している。マチルダスのプレイヤーたちは、強権的で厳格な監督に対して不満を募らせていたという。例として挙げられているのは、監督が選手の自由時間の使い方にも口出しをしていたことだ。実際にキプロスカップのあいだ、選手達はコーチや選手間のコミュニケーションのためといってホテルに閉じ込められ、家族のとの面会を禁じられていたと言う。

 スタジック氏に代わることによって、招集メンバーにも変更があると見られている。英ガーディアン(“The Guardian”)は、デ・ルース監督ではなくなったことによって招集されうる選手として、シドニーFCレディースのエリーズ・ペリーの名前を挙げている。「オーストラリア代表としてクリケットをやっている限り、世界で戦えるサッカー選手になどなれるわけないだろうと、頑なに考える監督によって、代表から閉め出されていた」

 また、選手達はPFA(Professional Footballers Australia)を通じて指導者以外の問題を提起してもいる。その一部には、給与や海外移籍契約条項についてなどがある。それゆえ、監督が代わったからといって、これで選手の不満の全てが解決するわけではないようだ。

 しかし、これらの問題は、選手間の不和ではないのでフィールド上でのプレーには影響ないだろうと見ているのはガーディアン。事実、マチルダスは、4月9日の行われたブラジルとの親善試合2試合目を2-1で勝利している。


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