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Month: 5月 2014

 アーセナル レディースの監督 シェリー・カー氏が、辞任する方向であるとアーセナルの公式Webサイトを通じて発表された。6月1日のFA Women’s Cup決勝戦がカー監督下での最後のアーセナルLの試合となる。
 記事によれば、25日に行われたブリストル・アカデミー戦に0-2で負けた後に、その意志を表明したという。なお、新たな監督はまだ決まっていない。

 カー監督は、2013年2月にラウラ・ハーヴィ(現シアトル・レイン監督)氏の後を継ぐ形でアーセナル レディースの監督に就任した。昨季はリーグこそ3位に終わったものの、FA Womens’s CupとFA WSL Cupの2つのカップ戦で優勝し2冠を達成した。だが、シーズンオフにおおよそ10人の選手が入れ替わり、チームの戦力構成は激変。その再構成に苦労していたことは否めなかった。以下はカー監督のコメント 「とても素晴らしいアーセナルでの16ヵ月でしたが、今がやめるのにふさわしい時期だと感じました」

 アーセナル レディースには、近賀ゆかりと大野忍の”日本人デュオ”が今シーズンから加入している。カー監督は、本来サイドバックのポジションである近賀をセンターバックやボランチとして起用するなど、大胆なコンバートに取り組んでいた。

 アーセナルはリーグ戦4試合を終えて、1分け3敗で現在最下位となっている。とはいえ、シーズンはまだ始まったばかり、最終的な順位が決まるのは10月に入ってからだ。

参考リンク
Arsenal -“Ladies manager Shelley Kerr to step down”

 リヨンが優勝を決めた試合の裏で行われていた、3位ジュビジーと2位PSGとの試合は、2-2の引き分けで終わり、勝ち点2を分け合う形になった。

21試合を終えた時点での上位3チームの成績
順位 チーム 勝ち点 得失点差
1 リヨン 20 0 1 81 76
2 PSG 17 2 2 74 67
3 ジュビジー 17 1 3 73 30

 ホームのジュビジーは、6分にガエタン・ティネイのゴールで先制するも、すぐに同じフランス代表メンバーのドゥリに同点にされてしまう。試合は、1-1のまま後半途中まで続き、均衡を破ったのは、リンジー・ホランの70分のゴール。しかし、WCL出場権をかけた2位争いのためには負けることのできないジュビジーが、85分のギルベールのゴールで同点に追いつき、ドローで試合を終えた。

 ここで最終節でのジュビジーとPSGの2位争いの可能性を探ってみよう。ジュビジーは、アウェイで最下位のミュレと対戦し、PSGはホームで10位のイズールと試合をすることが決まっている(※相手の順位は第20節終了時)。

PSGとジュビジー、2位争いのゆくえ(枠内はそれぞれの場合の勝ち点)
PSG 80pts 78pts 77pts
ジュビジー 79pts 77pts 76pts

 まず言えるのは、どちらかが勝ってもう一方が負けた場合、勝ったチームが2位になるということだ。もちろん両チームとも勝った場合は、順位は変わらずPSGの2位が決定する。次に言える事は、上の表で、PSGとジュビジーが 勝ち点77で並ぶ可能性があるが、得失点差が37開いているため、その場合は、PSGが2位になる可能性がかなり高いということ。つまり、ジュビジーが2位になって出場権を得る為には、とにかく勝つしかない。一方のPSGは、たとえ引き分け以下でも、相手も引き分け以下だったなら、2位を維持できるということになる。果たして最終説に番狂わせはあるのかどうか。


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 フランス女子1部のオリンピック・リヨンが第21節のEAギャンガン戦において、5-1で勝利し、残り1試合を残しながあら2013-14シーズンの優勝を決めた。チームは、2006-7シーズンから8年連続の優勝となる。

 リヨンは、前半15分までにアンリ、アビリーのゴールで序盤からリードを広げ、前半終了間際の相手のオウンゴールでさらに3-0と点差を広げた。後半に入って、59分にロベールのゴールで相手に一点返されたものの、80分、そして後半アディショナルタイムでのルソメールの2ゴールで試合を決定づけた。結果、5位のギャンガンに対して、5-1と快勝し、見事、今シーズンのリーグタイトルを手にした。なお、なでしこジャパンの熊谷紗希はフル出場した。

 リヨンは、今シーズンでパトリス・レール監督が今シーズンでチームを去ることが決まっている。リヨンの今シーズンの試合は、6月1日15時(現地時間)から行われる最終戦のホームでのエナン・ボーモンとの試合と、クープ・ドゥ・フランス決勝でのPSG戦(6月7日)の2試合となった。

 ちなみに、今回ギャンガンとの試合が行われた場所はフランス西部のサン=ブリユーで、ここはレール監督が生まれた場所でもある。優勝後に、「ここで勝って優勝を決めたのは運命だ」と語った。

オリンピック・リヨン、ギャンガン戦のメンバー
  • GK / ブハディ
  • DF / プティ、ルナール、熊谷、マジュリー
  • MF / アンリ、アビリー(59’=>ブザリア)、ネシブ
  • FW / トミス(27’=>ディッケンマン)、トナジー(80’=>プラザ)、ルソメール

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 5月22日(日本時間23日)にリスボンで行われた、ティレソーとヴォルフスブルクによるUEFA女子チャンピオンズリーグ決勝戦は、3-4でヴォルフスブルクの勝利で終わった。ヴォルフスブルクは昨季の優勝に続いて、これでチャンピオンズリーグ2連覇となった。

 前半の勢いはティレソーにあった。女子サッカー界のスター軍団たるティレソーが、個人技でヴォルフスブルクを圧倒する。28分の先制ゴールとなったマルタの得点は、ヴォルフスブルクのディフェンダー3人を抜いてのゴール。その直後の前半30分のボケーテのゴールは、アメリカ代表のプレスが、巧みなドリブルによるキープの末に上げたクロスが起点となった。
 ティレソーは、センブラント、セガーあるいはダルクビストといった自国のスタープレイヤーが中盤から後方を支えつつ、前線でボケーテ、プレス、そしてマルタのような国際的なプレーヤーが、それぞれの個の力を活かして躍動した。

 しかし、前回チャンピオンであり女子ブンデスでも優勝争いをするほどのクラブであるヴォルフスブルクが、このまま2-0で試合を終わらせるはずなどなかった。後半から、徐々にヴォルフスブルクペースとなる。まず、後半2分に右サイドからのクロスにポップがヘディングで合わせて得点すると、その6分後にはミュラーがキーパーと一対一となったチャンスを逃さず同点に追いつく。試合はあっという間に振り出しに戻った。
 だが、再びマルタが個人技で魅せる。56分、セットプレイでの混戦からボケーテが頭でマルタへボールを渡すと、ペナルティエリア内での絶妙な切り返しでヴォルフスブルクのDFふたりを交わしてシュート。ゴールキーパーも必至に飛びついたが、巻き気味に放った柔らかいシュートは、ゴールネットの右隅を揺らした。

 これで、3-2でティレソーのリードとなったものの、この試合で後半より右サイドからの崩しを徹底してきたヴォルフスブルクの攻撃が、ますますティレソーゴールを脅かすようになっていった。
 68分、後半からワーグナーに変わって途中出場したファイストが得点を決める。そして、80分には、ケスラーが右から相手のゴールポストすれすれのところまで駆け上がり、ミュラーが厳しい体勢ながらも何とか押し込み、これで逆転に成功した。なお、この80分のゴールにより、WCLの得点ランキングにおいて、ミュラーが通算10ゴールとなりプレスを1ゴール分上回ってトップとなった。

 残り10分は、おおよそ互角でティレソーも何度かチャンスメイクをしたがゴールには至らず、そのまま試合終了のホイッスル。ヴォルフスブルクが4-3でティレソーを下し、昨年に引き継ぎヨーロッパチャンピオンとなった。なお、この日のプレイヤー・オブ・ザ・マッチには、決勝点のアシストを決めたヴォルフスブルクのキャプテン、ナディーン・ケスラーが選ばれた。

 ティレソーは、財政難とその後の対応でのトラブルで、来シーズンにスウェーデンのリーグに参加する資格を失っており(現在は異議申し立ての協議中と見られている)、またマルタの契約が切れることからも、この決勝で見たようなドリームチームとしては一度見納めとなってしまう。マルタの移籍先は今も噂の的だが、ボケーテはNWSLのポートランドへ、プレスはNWSLのシカゴにこの後合流することが決まっている。


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 残すところ3節となり、激しい優勝争いが繰り広げられる女子ブンデスリーガ。現在、勝ち点で首位のフランクフルトに並び、得失点差で劣る為に2位につけているポツダムに痛手となる出来事がおきた。最近では、永里亜紗乃とポツダムのフォワード陣の一角をともに担う事が多かった、背番号6のアノンマ(赤道ギニア代表)に対して、3試合の出場停止処分が下ったのだ。女子ブンデスは残り3節のため、16日の試合でアノンマのシーズンは幕を閉じてしまった。

 ことの発端は、今月16日に行われたヴォルフスブルクとの試合の前半だった。アノンマは、15分にレッドカードで一発退場となってしまう(上の動画参照/再生すると該当のプレーから始まります)。DFBの公式サイトを見ると、「反スポーツ的行為」が原因とされている。上の動画からでは事態の全貌を掴む事はできないが、いくつか記事を参照すると、「アノンマがやや手荒いプレーをする->目の前でそれを見たヴォルフスブルクベンチから怒号が飛ぶ->それに対してアノンマが中指を立てた」ということが、上の試合の15分前後に起こったことのようだ。レッドカードはこの中指を立てた行いに対して下された判定とみられる(その瞬間をとらえた写真、映像は出回っていない。1:17の様子から副審は見ていたと受け取れる)。結果、アノンマはこの行いのために、先に述べたように、3試合の出場停止となってしまった。

 ※5/23加筆: いくつかの記事では、ベンチから引き下がる途中のアノンマとヴォルフスブルクベンチの間で再び揉め事が起こった事が指摘されている。この記事を読んで下さった方から、指を立てたのはその時ではないかという指摘をTwitter上で受けた。可能性のひとつとしてここに併記する。

女子ブンデス2013/14 第19節までの順位(上位3チーム)
順位 チーム 勝点 得失点差
1 フランクフルト 14 5 0 47 61
2 ポツダム 15 2 2 47 45
3 ヴォルフスブルク 14 4 1 46 45

 なお、この問題は、アノンマが自らの試合中の行いに対してヴォルフスブルクベンチから肌の色をもとにした侮辱的な発言があったからだと弁解したために、人種差別問題としてドイツ国内では波及している。ヴォルフスブルクのラルフ・ケラーマン監督は否定しており、最終的な事態の沈静化は今のところなされていない。


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 アメリカ代表のアレックス・モーガンの怪我回復過程については、以前「杖のとれたモーガン しかしファンからは「焦らないで」」で記事にした。その時は、アルガルベの出場はまだわからないと書いた。結果としては、アルガルベのみならず、本人が希望していたNWSLの開幕にも間に合わなかったことになるが、ようやく復帰の目処がはっきりとついた。はじめに、この短い動画を見て欲しい。

 動画は、ポートランドでティンバーズとソーンズを主に取材されている記者、@Jamiebgoldbergさんが練習中に撮影したもの。雨の降る中、小気味よくドリブルをしているのが、代表でもクラブでも13番を着けるアレックス・モーガンだ。ちなみに、少し時間を前に戻すと、モーガンがボールを触ってのトレーニングを再開させたのが、先月(4月)の29日だった。これも@JamiebgoldbergさんがTwitterで報告していた。

 それで、具体的な復帰時期、どの試合から出場可能なのか。それについてはEqualizerが報じている。ライリー監督曰く、予定としては「6月7日のホームでのWNYフラッシュとの試合」とのこと。しかも、モーガンだけでなく、同じくアメリカ女子代表のファン・ホールビークやUWCLを終えた後のボケーテ(現ティレソー)などもこの日に一斉にチームの戦力に加わると言う。


参考リンク

 イングランドでのなでしこジャパン同士の初顔合わせなった試合は、とてつもない試合になった。

チェルシーL 3-5 アーセナルL (90分+延長30分)

 アーセナルは、前半にアイシがペナルティーエリア内でファールを受けPKを獲得したが、スミスがこれを外した。その後はしばらく試合は均衡した状態を保っていたが、69分のソヨンのゴールでチェルシーが先制する。しかし、その直後にベテランのスミスが先ほどのミスを取り消す同点ゴールを決める。
 だが、チェルシーは後半40分に日本のエース、大儀見優季の得点で土壇場での勝ち越しに成功する。アルコーのクロスをソヨンが見送り、ワンバウンドしたボールをキーパーが弾いた所を、詰めていた大儀見が逃さなかった。だが、またしてもスミスが1分後にすぐさまミドルシュートで同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。そのまま試合は延長戦に入った。

得点経過

  • 69′ ソヨン
  • 70′ スミス
  • 85′ 大儀見
  • 86′ スミス
  • 93′ カーター
  • 99′ 大野
  • 104′ アルコー
  • 109′ ストーニー

 延長に入って、まずリードしたのは、アーセナルLだった。カーターがまず延長前半3分にゴール。そして、大野忍が6分後にFKからの素早い攻撃展開のなかで、カーターのクロスに右足で合わせて得点し、4-2とリードする。しかし、試合は簡単には終わらず、この日チェルシーの2得点に絡んでいたアルコーが延長前半終了間際に得点し、これで1点差となった。
 109分、この日途中出場のヤンキーのクロスに、ストーニーがヘディングで合わせてゴールを決め、試合を決定付けた。稀に見る死闘は、アーセナルLの勝利で終わった。

 なでしこリーグ関連選手情報としては、大儀見と近賀はフル出場。大野は120分、ソヨンは113分に途中交代で下がった。

 もう一方の準決勝戦、エバートンvsノッツカウンティは、エバートンが2-1で勝利し決勝進出を決めた。決勝戦は、現地時間で6月1日に行われる。アーセナルLとエバートンは、2010年のFAカップ決勝でも対戦しており、その時はエバートンが3-2でアーセナルLを破って優勝した。アーセナルLは決勝で勝てば、イングランドのクラブで最多の13回目の優勝となる。さらに男子チームもFA Cup決勝に進出を決めているため、男女同時優勝の可能性も残している。


  ※1YouTubeハイライト公開後の5月12日に、得点部分に関する記述を一部改めました。また、大野選手の得点シーンをヘディングによるものとしていましたが、実際は右足でのシュートでした。筆者の読解ミスによるものでした。お詫びして訂正申し上げます。
  ※2アーセナルLのAyisi選手の読みが実況から「アイージ」であることが判明したため、次回からはこれを採用することに致します。

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ジュビジー 0-6 PSG

 リーグでは勝ち点1差で2位以内を争い、残り3節のうちに直接対決を控えている2チームによる対戦。10日に行われたこの試合は、PSGの一方的な展開となった。PSGは、38分のクルズのゴールを皮切りに、その後はU-20女子ワールドカップ2014カナダ大会での活躍が期待されるパリのアメリカ人、リンジー・ホランの2得点で60分までに3-0とリード。そして極めつけは、63分から途中出場したフランス代表、ドゥリによる70分〜80分の間のハットトリック。これで試合を決定付け、昨季のクープ・ドゥ・フランスで準決勝でサンテティエンヌに敗れた雪辱をみごと晴らした。

ソヨー 0-3 リヨン

 準々決勝でモンペリエを破ったリヨンは、先日のリーグ戦で5-0と大勝した相手、ソヨーと対戦した。リヨンは、アンリをベンチから外し、シェリンを後半からのスタートとさせたが、それでも3-0と勝利した。前半こそスコアレスだったものの、後半2分に、代わって入ったばかりのシェリンが得点し、70分台にはサイドバックで出場のディッケンマンとルナールの連続ゴールで試合を決定づけた。熊谷紗希は、ルナールと共にセンターバックとして出場し、90分間通してプレーした。

 決勝戦は、現地時間で6月7日に行われる予定。PSGは、今シーズンリヨンに勝利していることもあり、どちらが勝つかは試合が終わるまではわからない。


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