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カナダ遠征をどう見るか 〜メンバー発表と会見をの内容うけて〜

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 記者会見の内容からわかることを中心に書き、前回のコラム(「カナダ遠征のメンバーが本大会のメンバーで、以後はサプライズ招集」と見る理由×4)が早とちりだったことへの反省文に代えたいと思います。すみませんでした。

カナダ遠征は「ふるい落とし」になるのか

 これまでがすくい上げの段階だったとすれば、カナダ遠征からアルガルベまでは振るい落としの段階と見ることができるでしょう。今回のカナダ遠征がロンドン・オリンピックの時とさほど変わらないメンバーであることからすると、これまで代表で活躍してきた選手の中からカナダとの2試合の中で厳しい判断を下される選手がいるということになります。

 例えば、記者会見の中で海外組の選手について触れた際に、「アルガルベでは呼ぶ事ができましたけれど、その後の中で、情報等はとっているものの、現状の中で、来年の選考の中でどれだけできるのか」というように、海外組となった選手達について試したいという考えがあるのがわかります。中でも、スポニチは、佐々木監督にアーセナル・レディースの近賀選手と大野選手について尋ね、それへの回答を記事にしています。

佐々木監督は「(クラブで)時間的にあまり(試合に)出ていない。なぜ出られないのか。逆にシビアな目で見ていきたい。カナダで確認したい」と、今遠征で戦力としての見極めを敢行する考え。25、28日の2試合で全選手を起用する方針で、そこでのアピールが明暗を分けそうだ。  (スポニチ – 大野&近賀も崖っ縁…明暗分けるカナダ遠征2戦 )

  2014年に行われたアジアでの2大会で、何人かの「若手」選手たちが試されました。今回呼ばれることがなかったのは、決して「不合格」だったからではなく、代表に値する選手はその中にはいて、その選手たちとワールドカップ優勝と銀メダルの時のメンバーを天秤にかけてみたい(そのことを優先したい)、という観点から今回のような招集になったのだと思います。

2015年のアルガルベがワールドカップ基準

 加えて、佐々木監督は、ワールドカップ本戦のメンバー決定の基準を来年のアルガルベカップにする考えを示しました。発言から引用します。

 来年のアルガルベカップについてはある程度絞った状況の中でワールドカップのメンバーを決めておこうと。ですから、今回まだ選考に入っていない選手については、実質的には、日本のリーグそしてまだヨーロッパのリーグ等がありますから、その辺の経過も踏まえて(※聞き取り不可)しつつ、アルガルベのチームを選考しつつ、そしてワールドカップにつなげていこうという段階の中での今回のカナダ遠征があると思います。

 というわけで、前回のコラムで「来年のアルガルベでは遅い」ということを書いたのは、的外れだったわけです。

空いた10番について

やや本筋から離れますが、メンバー発表のあった日の早朝にTwitterなどで大きく話題になった記事がありました。サンスポ -澤穂希、来夏W杯前にも代表引退へ…佐々木監督は世代交代図る これを受けて、「もう代表で澤さんは見られない」と悲しんでいる方もいらっしゃいました。ひとつ言えるのは、たとえば今回、岩渕選手のようなこれから日本女子代表を背負って行くであろう選手に対して、10番を与えるということもできたわけです。つまり、世代交代の象徴としてサポーターたちにも暗に示すことができたわけですが、そうはしなかった。結局は澤選手次第のところもあるのですが、選ぶ側は2015年のアルガルベまで判断を保留したと言えるでしょう。cf. ニッカン -澤代表落ちも監督「10番はW杯まで空き」