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Month: 10月 2014

 FIFAは24日、女子年間最優秀選手賞のノミネート10選手を公式ウェブサイト上で公表した。昨年の受賞者であるナディーン・アンゲラー、5年連続受賞経験のあるマルタなどと共に、なでしこジャパンからは宮間あやと川澄奈穂美が選出された。ノミネート10選手は以下の通りになっている(名前に続くカッコ内は国籍: クラブ: 主なノミネート理由、の順)。

  • 宮間あや(日本: 湯郷ベル: 日本代表主将としてのキャプテンシー。5月のアジア大会制覇とMVP獲得。そしてその賞金を寄付するなどピッチ外での行動(執筆者注:何故かなでしこリーグレギュラーシリーズ制覇についてはサイトで触れられておらず)
  • 川澄奈穂美(日本: INAC神戸: ワールドカップ優勝、ロンドンオリンピック銀メダリストとして満を持してのアメリカ移籍を、ベストイレブン選出、2度の週間MVPなど華やかな成績で飾り、シアトル・レインのリーグ新記録樹立に貢献)
  • ナディーン・ケスラー(ドイツ: ヴォルフスブルク: ヴォルフスブルクのキャプテンとしてUWCL2連覇。UEFA予選でも代表チームに貢献。)
  • ナディーン・アンゲラー(ドイツ: ポートランド・ソーンズ: アルガルベカップ優勝、ワールドカップ予選で首位を快走したドイツ代表をベテランとして引っ張った。NWSLでポートランド・ソーンズのゴールキーパーとしてプレーオフ進出)
  • ヴェロニカ・ボケーテ(スペイン: フランクフルト : ティレソーのメンバーとして準優勝、その後のポートランドではプレーオフ進出。代表では、スペイン女子代表史上初のワールドカップ出場権獲得)
  • ニラ・フィッシャー(スウェーデン: ヴォルフスブルク: クラブではヴォルフスブルクのメンバーとしてUWCL連覇、代表ではワールドカップ出場権獲得に大きく貢献)
  • ルイザ・ネシブ(フランス: リヨン: リヨンの国内カップとリーグのタイトル獲得に貢献。ワールドカップ予選でも活躍。プレーでチームメイトを鼓舞)
  • ロッタ・シェリン(スウェーデン: リヨン: ネシブと同じく、リヨンでの活躍に対する評価と、12ゴールを挙げたワールドカップ予選での代表への貢献。9月に行われたスコットランドの試合では、スウェーデンのHanna Ljungbergの持つ歴代最多ゴールに並ぶ得点をあげた。2011年、2103年に続く3度目のノミネート。
  • マルタ (ブラジル: ローゼンガード: UWCL決勝での2ゴール。その後に加入したローゼンガードでも、ミッタグらと共にクラブの国内タイトルに貢献)
  • アビー・ワンバック (アメリカ: WNYフラッシュ: アメリカ女子代表の歴代最多得点を更新中。先日のトリニダード・トバゴ戦でも決勝点)

 今後は、このリストの中から、12月1日に、3名の選手が最終候補として発表され、最終的な受賞者は来年の1月12日に発表される。

 ナイジェリア、南アフリカ、カメルーン、コートジボワールの4カ国で争う、アフリカ予選のノックアウトステージ準決勝の2試合が10月22日(現地時間。以下同)に行われた。この中の上位3チームがカナダ大会への出場権を手にし、4位のチームはそこで敗退決定となる(※時間的に早い南アメリカ予選を未だ記事にできていませんが、編集上の都合で前後してしまっています。済みません)。


 10月22日午後5時に始まった、ナイジェリアと南アフリカとの試合は、先日行われたU-20ワールドカップ2014で大会MVPに輝いたオショアラ(上写真)が前半のうちに2点を挙げる活躍をし、南アフリカも後半に1点を返したものの、追いつく事はできずに試合終了(CAF公式試合詳細へのリンク)。もう一方の、カメルーンとコートジボワールとの間で行われた試合は、ペイシェンスの延長後半13分のゴールで、カメルーンが2-1で勝利し、カメルーン女子代表初のワールドカップ出場権を手にした(CAF公式試合詳細へのリンク)。
 これらの結果を受けて、カメルーンとナイジェリアの出場が決定した。決勝は10月25日に、最後の1枠を争う南アフリカとコートジボワールによる3位決定戦も同日に開催予定。

 記者会見の内容からわかることを中心に書き、前回のコラム(「カナダ遠征のメンバーが本大会のメンバーで、以後はサプライズ招集」と見る理由×4)が早とちりだったことへの反省文に代えたいと思います。すみませんでした。

カナダ遠征は「ふるい落とし」になるのか

 これまでがすくい上げの段階だったとすれば、カナダ遠征からアルガルベまでは振るい落としの段階と見ることができるでしょう。今回のカナダ遠征がロンドン・オリンピックの時とさほど変わらないメンバーであることからすると、これまで代表で活躍してきた選手の中からカナダとの2試合の中で厳しい判断を下される選手がいるということになります。

 例えば、記者会見の中で海外組の選手について触れた際に、「アルガルベでは呼ぶ事ができましたけれど、その後の中で、情報等はとっているものの、現状の中で、来年の選考の中でどれだけできるのか」というように、海外組となった選手達について試したいという考えがあるのがわかります。中でも、スポニチは、佐々木監督にアーセナル・レディースの近賀選手と大野選手について尋ね、それへの回答を記事にしています。

佐々木監督は「(クラブで)時間的にあまり(試合に)出ていない。なぜ出られないのか。逆にシビアな目で見ていきたい。カナダで確認したい」と、今遠征で戦力としての見極めを敢行する考え。25、28日の2試合で全選手を起用する方針で、そこでのアピールが明暗を分けそうだ。  (スポニチ – 大野&近賀も崖っ縁…明暗分けるカナダ遠征2戦 )

  2014年に行われたアジアでの2大会で、何人かの「若手」選手たちが試されました。今回呼ばれることがなかったのは、決して「不合格」だったからではなく、代表に値する選手はその中にはいて、その選手たちとワールドカップ優勝と銀メダルの時のメンバーを天秤にかけてみたい(そのことを優先したい)、という観点から今回のような招集になったのだと思います。

2015年のアルガルベがワールドカップ基準

 加えて、佐々木監督は、ワールドカップ本戦のメンバー決定の基準を来年のアルガルベカップにする考えを示しました。発言から引用します。

 来年のアルガルベカップについてはある程度絞った状況の中でワールドカップのメンバーを決めておこうと。ですから、今回まだ選考に入っていない選手については、実質的には、日本のリーグそしてまだヨーロッパのリーグ等がありますから、その辺の経過も踏まえて(※聞き取り不可)しつつ、アルガルベのチームを選考しつつ、そしてワールドカップにつなげていこうという段階の中での今回のカナダ遠征があると思います。

 というわけで、前回のコラムで「来年のアルガルベでは遅い」ということを書いたのは、的外れだったわけです。

空いた10番について

やや本筋から離れますが、メンバー発表のあった日の早朝にTwitterなどで大きく話題になった記事がありました。サンスポ -澤穂希、来夏W杯前にも代表引退へ…佐々木監督は世代交代図る これを受けて、「もう代表で澤さんは見られない」と悲しんでいる方もいらっしゃいました。ひとつ言えるのは、たとえば今回、岩渕選手のようなこれから日本女子代表を背負って行くであろう選手に対して、10番を与えるということもできたわけです。つまり、世代交代の象徴としてサポーターたちにも暗に示すことができたわけですが、そうはしなかった。結局は澤選手次第のところもあるのですが、選ぶ側は2015年のアルガルベまで判断を保留したと言えるでしょう。cf. ニッカン -澤代表落ちも監督「10番はW杯まで空き」

 CONCACAF予選を戦っている真っ最中のアメリカ女子代表は、第2戦のグアテマラ女子代表との試合を、5-0のゴールラッシュで終えた。1-0で勝ったトリニダード・トバゴ戦での勝利に続いて、これで2連勝となり、本大会出場権獲得は盤石といった感があるが、ひとつ大きな不安が生じた。アレックス・モーガンがグアテマラ戦の前半に古傷を痛め交代したのだ。


 アレックス・モーガンは2013年秋に、左足首を捻挫し、今年の6月になってようやく復帰したばかりだった。当サイトでもこれまで何回かその経過を追って来た。

 復帰後のリーグ戦やフランス女子代表をホームに迎えた親善試合でも大きく活躍し、完全復活したかのように見えたが、そもそも捻挫とは癖になりやすいもので、今回、相手ディフェンダーと衝突した際に、再び痛めてしまった。前半37分の出来事だった。


 問題は、今回の怪我はどの程度のものなのか、ということだが、アメリカサッカー協会は18日に公式サイトで以下の様に伝えた(U.S.Soccer -“Alex Morgan Ruled Out of CONCACAF Women’s Championship with Ankle Injury”)。

モーガンは、今朝MRI検査を受け、捻挫をしたことが確認されました。それでも、他に怪我をしたところはありませんでした。およそ4週間から6週間のあいだリハビリのために離脱することになります。

 これで、大会を離脱することが決まり、再びリハビリに専念することになった。とはいえ、モーガンは割と楽観的で、サイトを通じても以下の様に述べている「不運なタイミングだけど、チームの皆が順当に勝ち進んで出場権を獲得してくれるだろうから、私は家でカウチにかけて見ていることにします。治療してチームに復帰するまで、休暇期間は十分にあります。だから今専念すべきことは、リハビリに集中して、できるだけはやく復帰することです」。 
 アメリカ代表はA組の第3試合を、10月20日(現地)にハイチ代表と戦う。

 

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 INAC神戸レオネッサの監督を2014シーズンから務めていた前田浩二氏が、10月15日付けで監督を辞任した。公式サイトによると、理由は成績不振だといい、本人が14日に申し出、翌日にクラブが受理した。INACの監督としての試合は、エキサイティングシリーズ第5節の湯郷ベル戦が最後となった。次の監督が正式に決定するまでは、コーチの森亮太氏が代行として指揮を執る。
 監督辞任の理由は、成績不振だが、INACの今年の成績が現状芳しくないのは、主力選手の多くが抜けたこと(あるいは、抜けていたこと)にも起因している。ここ数年のJ2時代の成績がネタにされてしまいがちな前田氏だが、INAC時代の評価は今述べた理由があるためそう簡単ではないはず。
 ひとつ評価に値する点があるとすれば、JFAアカデミー福島から今年加入したばかりの増矢理花を積極的に起用し、2014年9月のアジア大会の招集に繋げた、という点だろうか。
 

 イングランドのリーグ、FA WSLは10月 日で全日程を終了し、3チームの間で最終節まで争った優勝の座をリヴァプール・レディースが勝ち取った。リヴァプール・レディースは、最終節前の段階では3位で、優勝のためには厳しい条件をクリアする必要があったが、最後の最後で逆転した。これで2013年に続いて、2年連続のタイトルとなった。


 大儀見優季とチ・ソヨンの所属する、チェルシー・レディースは、マンチェスター・シティに勝利すれば優勝が決まる可能性があったものの、1-2で敗れたために、リーグ初タイトルは叶わなかった。大儀見も後半ロスタイムにヘディングで相手ゴールに迫る惜しいシーンがあったが、得点を奪う事はできなかった。
 以下の動画は、優勝を決めた試合のリヴァプール戦のハイライト動画。リヴァプールの試合は、チェルシーの試合よりも数分早く終了したために、チェルシー・レディースの結果を緊張しながら待つ選手の姿も最後に映されている。

FA WSL 2014シーズン結果 (背景色付きのチームはCL出場と降格チーム)
順位 チーム 試合 勝点
1 リヴァプール・レディース 14 7 5 2 19 10 26
2 チェルシー・レディース 14 8 2 4 23 16 26
3 バーミンガム・シティL 14 7 4 3 20 14 25
4 アーセナル・レディース 14 6 3 5 24 21 21
5 マンチェスター・シティW 14 6 1 7 13 16 19
6 ノッツカウンティL 14 4 6 4 12 8 18
7 ブリストル・アカデミーW 14 5 1 8 18 24 16
8 エバートンL 14 0 4 10 10 30 4

10月16日にメンバー発表がなされました。それに伴ってオンエア情報も公表されたので、記しておきます。注意書きの無い限り時間は全て日本時間になっています。

10月26日 5:00キックオフ (於 コモンウェルス・スタジアム / エドモントン)

第一試合の放送は、日曜日の早朝にテレビ朝日系列にて放送され、実況は加藤泰平アナウンサー、解説は大竹七未さんです。放送自体は、午前4時45分から放送されるとホームページのバナー画像には記されています(URL: テレビ朝日)。ちなみに、現地時間では10月25日14時(東海岸時間では16時)の予定です。

10月29日 11:00 vs カナダ女子代表 (於 BCプレイス / バンクーバー)

第二試合の放送はBS TBSによるもので、29日の水曜日に行われます。放送時間は、午前11時から午後1時30分の間です。現地時間では、10月28日19時(東海岸時間では22時)キックオフ予定です。実況は佐藤文康アナウンサー、解説は川上直子さんとなっています(URL: BS TBS)。なお、この試合は、TBSチャンネルにて11月14日21時から再放送されます(くわしくはこちらをご覧ください)。


 

訂正 10月18日7:48

キックオフ時間はJFAのページを元にしていましたが、JFA側で訂正があったので修正しました。また、現地時間との時差を確認したところ、エドモントン(夏)時間と日本時間の時差は、15時間(参照)で、14+15=29、29-24=5。ということで、午前5時が正しいことになります。 申し訳ありませんでした。

 

10月16日、なでしこジャパンのカナダ遠征のメンバーが発表になりました。下の表がそのリストです。なでしこリーグ所属の選手については、名前をクリックすると、最新シーズンの成績などを含んだ選手個人の詳細ページに飛びます。

なでしこジャパン、2014カナダ遠征招集メンバー
名前 Pos. # 生年月日 身長 所属クラブ
福元美穂 GK 1 1983/10/02 165 湯郷ベル
山根恵里奈 GK 21 1990/12/20 187 ジェフL
近賀ゆかり DF 2 1984/05/02 161 アーセナルL
川村優理 DF 20 1989/05/17 167 ベガルタ
岩清水梓 DF 3 1986/10/14 162 ベレーザ
鮫島彩 DF 5 1987/06/16 163 ベガルタ
有吉佐織 DF 2 1987/11/01 159 ベレーザ
上尾野辺めぐみ DF 5 1986/03/15 157 新潟L
熊谷紗希 DF 4 1990/10/17 172 リヨン
安藤梢 MF 7 1982/07/09 165 フランクフルト
永里亜紗乃 MF 24 1989/01/24 165 ポツダム
宮間あや MF 8 1985/01/28 157 湯郷ベル
川澄奈穂美 MF 9 1985/09/23 157 INAC
阪口夢穂 MF 6 1987/10/15 165 ベレーザ
田中明日菜 MF 14 1988/04/23 164 フランクフルト
宇津木瑠美 MF 13 1988/12/05 168 モンペリエ
大野忍 FW 11 1984/01/23 156 アーセナルL
大儀見優季 FW 17 1987/07/15 168 チェルシーL
髙瀬愛実 FW 15 1990/11/10 164 INAC
菅澤優衣香 FW 15 1990/10/05 168 ジェフL
岩渕真奈 FW 16 1993/03/18 155 バイエルンミュンヘン