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スフィーダ世田谷 0-2 AC長野パルセイロレディース

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負けたスフィーダ世田谷にはゴールに迫った場面が3回ありました。まず、両チーム通じてこの試合初めてのコーナーキックを発端にして、永田真耶がペナルティエリアで倒され獲得した前半13分のPK。次に、51分に左サイドからのフリーキックから、ペナルティエリア内でやや混戦気味になり、再びスフィーダボールとなって7番の森仁美が左からクロスをあげるも、詰めていた9番の中村ゆしかが間に合わずゴール右に外れた場面。最後に、57分、AC長野のコーナーからのカウンターで、最終的に福原菜緒がゴール右上にボール1、2個分そらして打ってしまったシーン。

(以下は、スフィーダ世田谷のこの試合後半の主なフォーメーション。田中麻里菜は試合開始時は右サイドバックだったが、前半の早い段階で永田にその位置を渡し、ワントップのような位置についた。5番の冨山瞳は後半から23番の山本菜桜美と交代で出場)


スフィーダ世田谷のフォーメーション

対して、AC長野パルセイロの方は、世田谷の3、4倍の得点機会を作っていました。にもかかわらず、2点にとどまったことの最も大きな要因は、相手ゴールキーパー石野妃芽佳の反応の良さに阻まれたからです。前半だけでも、6分、17分、39分は石野に枠内シュートを阻まれました。

今年のパルセイロ・レディースといえば、なでしこリーグ1部の浦和からレギュラー・準レギュラークラスの選手が計3名移籍したこともあり、昇格候補の筆頭に挙げられるチームです。中でも試合を見た中で最も際立っていたのは、その3人のうちの1人である19番の齊藤あかね。プレイヤー・オブ・ザ・マッチを授けられるとしたら、彼女だろうと思います。20分台後半に、チェックに来たスフィーダの田中麻里菜を振り切ったことからもわかるフィジカルの強さ、プレー範囲の広さ、そして何よりも横山とのコンビネーションということを挙げたいと思います。

AC長野のフォーメーション

この試合で初の枠内シュートとなった6分の横山のシュートは、長野のフリーキックから、ペナルティエリア内の齊藤が折り返したのが起点でしたし、17分の齊藤の枠内シュートは、味方ディフェンダーからパスを受け取った横山がワンタッチで齊藤へと渡したのが端緒となっていました。じじつ、特に前半は、この10番横山と19番齊藤、9番濵垣からなる三角形を中心に、主に左側を使ってAC長野の攻撃は構成されていました。

(上は、AC長野パルセイロレディースのスターティングメンバー。6番の國澤志乃は、ボランチのようにプレーすることもあり、4-1-3-2というような状況がみられた)

勝敗を分けたものを極端にあっけなく言ってしまうと、ボール回しの出来不出来がそのまま結果に反映されました。この日のスフィーダ世田谷は、とかくボールが繋がっていませんでした。1点目はディフェンスラインでのパスミスが横山へと渡り、その横山が泊へスルーパスし、相手DFの裏に抜けた泊がドリブルでキーパーと1対1まで持ち込んでシュートしたものが得点になりました。

スフィーダの主たる攻撃パターンは2つあると私は見ていて、ひとつはサイドから慎重に崩していくパターンで、もう一つがDFラインをやや下げることで相手のラインを上げさせ、その裏を狙うパターン。この試合で前者はうまくいっていませんでした。特に左サイドの13番伊藤侑菜と27番橘木友理恵の連携はまだ改善の余地ありと言ったところでして、レフティの伊藤が相手陣地にいながらも、右脚でしか蹴りようがない位置でボールを受け取ってしまったり、橘木がオーバーラップしようとしている伊藤に気がつかないで中央にドリブルしていってしまったり、ということがありました。


スフィーダ世田谷FC 0-2 AC長野パルセイロ・レディース (43′ 泊、51′ オウンゴール) / 観客数816人


AC長野の方はこれで開幕2連勝で、次節は同じく連勝中のノジマステラと再びアウェイで対戦(4/11 14:00 KO )。スフィーダはアウェイで福岡・J・アンクラスと対戦(4/12 13:00)。


※文中敬称略