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8月1日に女子では初のウェンブリー・スタジアムでの開催となったFA Cup決勝は、チェルシー・レディースが韓国代表チ・ソヨンの前半37分のゴール(そのVine動画はこちら)を守りきり、初優勝を成し遂げた。[チェルシー 1-0 ノッツ・カウンティ]

イングランド代表がワールドカップで3位となり、国内リーグが盛り上がりを見せている中、この日ウェンブリースタジアムには30710人の観客が訪れた。これは前年度の決勝(近賀ゆかりのゴールが思い出される)における観客数の2倍を少し上回るほどの数字で、過去最高を記録した。

チェルシー・レディースは、このFA Cup優勝がクラブの歴史で初めてのタイトルとなった。昨年のリーグ戦では最終節で惜しくも優勝を逃していたが、その雪辱をカップ戦で晴らした。

チェルシーの優勝までの道のりは以下の通り。

  • 5回戦 チェルシー 6-0 ワトフォード
  • 準々決勝 アーセナル1-2 チェルシー
  • 準決勝 チェルシー 1-0 マンチェスター・シティ
  • 決勝 チェルシー 1-0 ノッツ・カウンティ

 

 イングランドのリーグ、FA WSLは10月 日で全日程を終了し、3チームの間で最終節まで争った優勝の座をリヴァプール・レディースが勝ち取った。リヴァプール・レディースは、最終節前の段階では3位で、優勝のためには厳しい条件をクリアする必要があったが、最後の最後で逆転した。これで2013年に続いて、2年連続のタイトルとなった。


 大儀見優季とチ・ソヨンの所属する、チェルシー・レディースは、マンチェスター・シティに勝利すれば優勝が決まる可能性があったものの、1-2で敗れたために、リーグ初タイトルは叶わなかった。大儀見も後半ロスタイムにヘディングで相手ゴールに迫る惜しいシーンがあったが、得点を奪う事はできなかった。
 以下の動画は、優勝を決めた試合のリヴァプール戦のハイライト動画。リヴァプールの試合は、チェルシーの試合よりも数分早く終了したために、チェルシー・レディースの結果を緊張しながら待つ選手の姿も最後に映されている。

FA WSL 2014シーズン結果 (背景色付きのチームはCL出場と降格チーム)
順位 チーム 試合 勝点
1 リヴァプール・レディース 14 7 5 2 19 10 26
2 チェルシー・レディース 14 8 2 4 23 16 26
3 バーミンガム・シティL 14 7 4 3 20 14 25
4 アーセナル・レディース 14 6 3 5 24 21 21
5 マンチェスター・シティW 14 6 1 7 13 16 19
6 ノッツカウンティL 14 4 6 4 12 8 18
7 ブリストル・アカデミーW 14 5 1 8 18 24 16
8 エバートンL 14 0 4 10 10 30 4

 チェルシー・レディースのエマ・ヘイズ監督が、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督とチームマネジメントについて定期的に会話をしていることを明かしたとBBCが報じている(BBC -“Chelsea Ladies coach Emma Hayes guided by Jose Mourinho”)。

 ヘイズ監督によれば、モウリーニョ氏はクラブ全体にとても強い関心を持っていおり、ヘイズ監督とは女子サッカー選手の質の向上について話をしているという。また、チェルシーというクラブは、男女や世代のカテゴリを問わず強い連帯があるチームだそうだ。

 チェルシーは過去3年で6位以上になったことはないが、今シーズンは今のところ(9月23日現在)首位をキープしている。今シーズンは、大儀見が初めからいる最初のシーズンであり、また、オフには、チ・ソヨンの加入、そしてバーミンガム・シティから、レイチェル・ウィリアムズとラウラ・バセットの2人のイングランド代表選手を獲得していた。

 チェルシー・レディースの今シーズンの好調ぶりは、この戦力の充実以外にも、男子チームとの連携の強さが理由としてあったと言えるだろう。男子チームのレディースチームとして存在している女子サッカーのチームは、なでしこリーグやその他のリーグにも数多くある。男女問わずクラブ全体としての結びつきを強めることが、女子サッカークラブの成績向上の鍵になることもあることを、今年のチェルシーが示していると言えるだろう。もっとも、モウリーニョほどの名将が世界のあちこちにいるわけでは無いが。

 FA WSLもシーズンの終盤に入った。チェルシー・レディースは、リーグ戦を後2試合残しており、10月5日にホームで最下位のエバートン・レディースとの試合を、10月12日にアウェイでマンチェスター・シティー・ウーマンとの試合を控えている。チェルシーの勝ち点は23で、3位までが22(リヴァプール)、21(バーミンガム)と1差で続くため、チェルシーレディースが優勝する為には(そしてUWCL出場権獲得のためにも)両試合とも負けられない。

 イングランドでのなでしこジャパン同士の初顔合わせなった試合は、とてつもない試合になった。

チェルシーL 3-5 アーセナルL (90分+延長30分)

 アーセナルは、前半にアイシがペナルティーエリア内でファールを受けPKを獲得したが、スミスがこれを外した。その後はしばらく試合は均衡した状態を保っていたが、69分のソヨンのゴールでチェルシーが先制する。しかし、その直後にベテランのスミスが先ほどのミスを取り消す同点ゴールを決める。
 だが、チェルシーは後半40分に日本のエース、大儀見優季の得点で土壇場での勝ち越しに成功する。アルコーのクロスをソヨンが見送り、ワンバウンドしたボールをキーパーが弾いた所を、詰めていた大儀見が逃さなかった。だが、またしてもスミスが1分後にすぐさまミドルシュートで同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。そのまま試合は延長戦に入った。

得点経過

  • 69′ ソヨン
  • 70′ スミス
  • 85′ 大儀見
  • 86′ スミス
  • 93′ カーター
  • 99′ 大野
  • 104′ アルコー
  • 109′ ストーニー

 延長に入って、まずリードしたのは、アーセナルLだった。カーターがまず延長前半3分にゴール。そして、大野忍が6分後にFKからの素早い攻撃展開のなかで、カーターのクロスに右足で合わせて得点し、4-2とリードする。しかし、試合は簡単には終わらず、この日チェルシーの2得点に絡んでいたアルコーが延長前半終了間際に得点し、これで1点差となった。
 109分、この日途中出場のヤンキーのクロスに、ストーニーがヘディングで合わせてゴールを決め、試合を決定付けた。稀に見る死闘は、アーセナルLの勝利で終わった。

 なでしこリーグ関連選手情報としては、大儀見と近賀はフル出場。大野は120分、ソヨンは113分に途中交代で下がった。

 もう一方の準決勝戦、エバートンvsノッツカウンティは、エバートンが2-1で勝利し決勝進出を決めた。決勝戦は、現地時間で6月1日に行われる。アーセナルLとエバートンは、2010年のFAカップ決勝でも対戦しており、その時はエバートンが3-2でアーセナルLを破って優勝した。アーセナルLは決勝で勝てば、イングランドのクラブで最多の13回目の優勝となる。さらに男子チームもFA Cup決勝に進出を決めているため、男女同時優勝の可能性も残している。


  ※1YouTubeハイライト公開後の5月12日に、得点部分に関する記述を一部改めました。また、大野選手の得点シーンをヘディングによるものとしていましたが、実際は右足でのシュートでした。筆者の読解ミスによるものでした。お詫びして訂正申し上げます。
  ※2アーセナルLのAyisi選手の読みが実況から「アイージ」であることが判明したため、次回からはこれを採用することに致します。

参考リンク

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