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昨年に続いて、女子ブンデスリーガ上位4チームの移籍状況をお届けする。今回の移籍状況を大まかに言うと、昨季の上位2チームであるバイエルンとヴォルフスブルクは、失った選手は少なく、経験豊かな選手をさらに補強することに成功した。一方の、フランクフルトとポツダムは、選手構成に大きな変化があった。また、リーグ全体として、世界最高峰の女子サッカーリーグらしく、国際色が豊かになった。ポーランド代表選手がさらに増え、オーストラリア代表からもふたり新たにリーグに加わった。

それでは、昨シーズンの順位に添って、バイエルン、ヴォルフスブルク、フラクフルト、ポツダムの順に見ていこう。

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上位4チームの純粋に移籍のみを取り上げた。下部組織から昇格した選手などは載せていない。例えば、ポツダムはこの表では新規獲得選手が無いが、4人の選手をユースから入団させている。今回、女子ブンデスにおいてはバイエルン・ミュンヘンで大型補強があった。また、ヨーロッパ全体としては離散したティレソーのメンバーをいかに各クラブが獲得するかも注目されていた。ティレソーの選手の行方は別にまとめる予定があるので、別途参照のこと。

ヴォルフスブルク

ヴォルフスブルクの2014-15シーズン前移籍状況
 IN/OUT 選手名 from/to 備考
IN Vanessa Bernauer クロッペンブルク スイス代表
IN Isabel Kerschowski レバークーゼン
IN Babett Peter フランクフルト
IN Caroline Graham Hansen Stabæk ノルウェー代表
OUT Ivonne Hartmann イエナ
OUT Josephine Henning パリSG
OUT Conny Pohlers Karriereende

フランクフルト

ベーリンガー、アルシなどの移籍で、戦力ダウンは否めず。国内リーグのレバークーゼンから2人、降格したクロッペンブルクから1選手を獲得したが埋め合わせになるか。とはいえ、田中明日菜などの控えに甘んじていた選手達が出場し、開花すれば好成績は期待できる。噂のあったマロジャンも8月に入って新たなニュースが無いので何とか引き止められたのだろう。

フランクフルトの2014-15シーズン前移籍状況
IN/OUT 選手名 from/to 備考
OUT/IN ガーレフリーケス ワシントン・スピリット NWSL終了後復帰か
IN Kathrin Hendrich レバークーゼン
IN Marith Prießenfrom レバークーゼン
IN Mandy Islacker クロッペンブルク
IN ヴェロニカ・ボケーテ ポートランド・ソーンズ ※9/2追加
IN ジェシカ・フィッシュロック シアトル・レイン NWSL開幕前まで※9/2追加
OUT メラニー・ベーリンガー バイエルン
OUT アルシ パリSG
OUT Alina Garciamendez 不明
OUT Babett Peter ヴォルフスブルク
OUT Meike Weber TSV Schott Mainz
OUT Jessica Wich レバークーゼン

ポツダム

トリビュネ・ポツダムの2014-15シーズン前移籍状況
IN/OUT 選手名 from/to 備考
IN ケイト・ダイナス シアトル・レイン NWSL開幕前まで※9/2追加
OUT Ann-Katrin Berger パリSG
OUT Kristin Demann ホッフェンハイム
OUT Antonia Göransson Vittsjö GIK
OUT Guðbjörg Gunnarsdóttir Lillestrøm SK Kvinner
OUT アダ・ヘイヘルバーク リヨン
OUT Stefanie Mirlach Karriereende
OUT Maren Mjelde Kopparbergs/Göteborg FC
OUT/IN アレックス・シンガー ワシントン・スピリット NWSL終了後に復帰か

バイエルン・ミュンヘン

大がつくほどの補強。同じ女子ブンデスの他のチームから、ベーリンガー、岩渕真奈などを獲得し、自らのチームの強化とともに相手チームの弱化にも成功している。また、オランダのヘーレンフェーンから移籍してきたフォワード、ミエデマは、先日のUEFA U-19選手権で得点女王になるなど波に乗っている。これで、アメリカ女子代表のフォワード、ヘイゲンがNWSL終了後に戻ってくるとなれば、ヨーロッパ随一の攻撃的力を持つチームが出来上がるはず。後は個々がうまく噛み合うか否かと言う問題になる。

バイエルン・ミュンヘンの2014-15シーズン前移籍状況
IN/OUT 選手名 from/to 備考
IN カロライン・アッベ フライブルク
IN メラニー・ベーリンガー フランクフルト
IN Jenny Gaugigl バイエルン2部
IN 岩渕真奈 ホッフェンハイム
IN Tinja-Riikka Korpela ティレソー
IN Melanie Leupolz フライブルク
IN Vivianne Miedema AC Heerenveen UEFA U-19選手権得点女王
IN ケイティ・ステンゲル L.A Blues SC
IN Ricarda Walkling バイエルン2部
IN Manuela Zinsberger ノイレンバッハ
OUT ニキ・クロス ワシントン・スピリット
OUT Veronika Gratz Vereinslos
OUT サラ・ヘイゲン FCカンザスシティ
OUT Rebecca Huyleur Vereinslos
OUT Franziska Jaser ノースカロライナ州立大学
OUT Valeria Kleiner レバークーゼン
OUT Kathrin Längert Rosengård
OUT Ivana Rudelic イエナ
OUT Clara Schöne フライブルク
OUT オリヴィア・スクーグ Vereinslos

参考リンクについては、主にクラブサイトのニュース記事、Twitterでの発表に加えて、各チームのドイツ語版Wikipediaを参照した。フランス女子1部バージョンは、近日中に公開予定。

 残り21節、22節の2試合となった女子ブンデスリーガ。6月1日14時(現地)からドイツ各地で第21節がキックオフとなった。

 1位のフランクフルトは、3位のポツダムをホームで迎えた。日本人選手同士の対決ともなったこの試合、スターティングメンバーには安藤梢だけがなでしこジャパンのメンバーの中では名を連ねた。試合は、前半終了間際に、来シーズンからはPSGでプレーするとの報道が一部ではあるアルシが得点し、ホームの声援を受けたフランクフルトが先制した。

 しかし、61分に、フランクフルトのディフェンダーがヘディングでしたバックパスがキーパーの頭を越えてしまい、それがそのままゴールに吸い込まれて行き同点となった(1-1)。さらにポツダムは、80分にPKのチャンスを得た。しかし、これはフランクフルトのGK、シューマンが左に飛んで阻む。ボールはキャッチされずに弾かれ、PKを蹴りその後詰めていた選手がこれをボレーで再びシュートしたが、大きくゴール上にそれた。フランクフルトは何とか相手の勝ち越しを免れた。

 試合は劇的な幕切れとなった。試合終了間際、アディショナルタイム2分台に、フランクフルトがFKから長いボールをペナルティエリア内に放り込むと、怪我から復帰し途中出場していたシリア・シャジッチに渡り、最終的にはそれをGarefrekesがヘディングで押し込んで勝ち越しに成功。これが決勝点となり、フランクフルトは優勝の為に必要な(さらに、WCL出場権を獲得を決める)とても大きな勝ち点3を得た。一方のポツダムは、第16節には暫定首位にまでなったこともあったが、終盤になって2試合続けて勝ち星を落としてしまった。同じ21節に、2位のヴォルフスブルクがクロッペンブルクに勝ったため、ここでポツダムは優勝争いから脱落してしまった。

 フランクフルトの最終節は、アウェイでのヴォルフスブルク戦だ。勝ち点1差で首位を争うこの2チームの試合は、そのまま優勝決定戦となる。

 日本人選手情報としては、フランクフルトの安藤梢はフル出場、田中明日菜は出場無し。ポツダムの永里は、70分から途中出場した。


参考リンク

 残すところ3節となり、激しい優勝争いが繰り広げられる女子ブンデスリーガ。現在、勝ち点で首位のフランクフルトに並び、得失点差で劣る為に2位につけているポツダムに痛手となる出来事がおきた。最近では、永里亜紗乃とポツダムのフォワード陣の一角をともに担う事が多かった、背番号6のアノンマ(赤道ギニア代表)に対して、3試合の出場停止処分が下ったのだ。女子ブンデスは残り3節のため、16日の試合でアノンマのシーズンは幕を閉じてしまった。

 ことの発端は、今月16日に行われたヴォルフスブルクとの試合の前半だった。アノンマは、15分にレッドカードで一発退場となってしまう(上の動画参照/再生すると該当のプレーから始まります)。DFBの公式サイトを見ると、「反スポーツ的行為」が原因とされている。上の動画からでは事態の全貌を掴む事はできないが、いくつか記事を参照すると、「アノンマがやや手荒いプレーをする->目の前でそれを見たヴォルフスブルクベンチから怒号が飛ぶ->それに対してアノンマが中指を立てた」ということが、上の試合の15分前後に起こったことのようだ。レッドカードはこの中指を立てた行いに対して下された判定とみられる(その瞬間をとらえた写真、映像は出回っていない。1:17の様子から副審は見ていたと受け取れる)。結果、アノンマはこの行いのために、先に述べたように、3試合の出場停止となってしまった。

 ※5/23加筆: いくつかの記事では、ベンチから引き下がる途中のアノンマとヴォルフスブルクベンチの間で再び揉め事が起こった事が指摘されている。この記事を読んで下さった方から、指を立てたのはその時ではないかという指摘をTwitter上で受けた。可能性のひとつとしてここに併記する。

女子ブンデス2013/14 第19節までの順位(上位3チーム)
順位 チーム 勝点 得失点差
1 フランクフルト 14 5 0 47 61
2 ポツダム 15 2 2 47 45
3 ヴォルフスブルク 14 4 1 46 45

 なお、この問題は、アノンマが自らの試合中の行いに対してヴォルフスブルクベンチから肌の色をもとにした侮辱的な発言があったからだと弁解したために、人種差別問題としてドイツ国内では波及している。ヴォルフスブルクのラルフ・ケラーマン監督は否定しており、最終的な事態の沈静化は今のところなされていない。


参考リンク

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